ペット霊園で火葬する間の待ち時間にすること

亡骸は保健所へだった時代

昭和50年代初めごろまでは、飼っていた犬が亡くなったら保健所に電話をして引き取ってもらいました。
法律上はゴミ扱いなのですが、段ボール箱にタオルを敷いて亡骸を安置し、お花を入れてやるくらいのことはできました。
さらに、引き取りに来てくれた保健所の方に、ほんの気持ちばかりのお金をポチ袋に入れて、
飼っていた犬の亡骸とともによろしくお願いしますと渡すと、きちんと火葬して弔わせていただきますと言ってくれたものです。
今の時代なら、職員がお金をもらうなんてなどと騒がれるところでしょうが、
家族にとっては飼い犬の亡骸でも、保健所の人にとってはただの動物の死骸なのですから、
それを預かってくれる人に心遣いをすることはむしろ常識と考えられていました。
そして、職員さんもゴミのようにではなく、きちんと両手に持って帰っていってくれたのです。

個別火葬をする時代へ

昭和60年代に入ると、犬は家の中で飼われるようになっていきます。
家族と共に寝起きし、外に出るのは散歩の時だけで、家の外に犬小屋もありません。
家族同然といった言い方がされ、さらに進んで家族となり、
ペットという言葉さえ抵抗を感じるほどに人間と深い絆で結ばれて生活するのが当たり前になっていきます。
家族として暮らすようになると、命を終えたときに保健所に渡して他のペットたちと合同火葬され、
そして合同供養塔に骨が納められるなどということは、到底受け入れられないと考える飼い主が増えてきました。
そのため、庭の片隅などに土を掘って埋葬するなど、衛生面での問題となり始めたのです。
さらに、犬の飼育頭数がどんどん増えるのに正比例するかのように、街中から庭のある家が減り、
代わりに大型マンションが多く建設されるようになりました。
こうなると埋めるもならずで、亡骸を供養するための新しい手段が必要です。
この点に気づいた業者が、いち早くペット霊園を運営し始めました。
ペット霊園には火葬場が隣接しており、火葬をしてお骨にしてから埋葬できるとして愛犬家の間で急速に認知され、
ペット火葬が当たり前となっていきました。

お骨を待つ間にすることがあります

ペット霊園では個別火葬が基本ですので、うちの子だけが火葬され、お骨になります。
1~2時間かかりますが、その間に一部だけお骨をあげるのか、
それとも総骨にするのかで骨壺代金が変わってくるとか、霊園で預かる場合の覆い袋は白で、
家に連れ帰るなら紫といった具合に、ペット霊園のスタッフからいろいろな説明があります。
違いはすべて料金に反映されることも、当然説明されます。
さらに、周りを山に囲まれた中を切り開いて作られた霊園は、
観音様が立たれている立派な合同供養塔が霊園の中央にあり、
その左右に段々畑のように個別のお墓を建てるための墓地が整備されています。
合同供養塔に近いところほど墓の面積は多く、墓石も立派です。
墓石には名前や没年月日、それにありがとうや安らかにといったメッセージが刻まれ、写真をプリントすることも可能です。
ただし、下に行くほど墓の面積は狭くなり、墓石も必然的に小さくなって、
写真が入れられない場合や、刻める文字数に制限が設けられてきます。
その代わり、墓地も墓石も、上の場所に行けば行くほど高くなり、
10万円、5万円、3万円といった具合に、いわゆる分譲地区として販売されるわけです。

どこに埋葬するか

もう犬は飼わないと悲しみの中で決心した人なら、お墓を買ってその子のお骨だけを埋葬するのは、
却って寂しい思いをさせてしまいそうです。
花やお供え物で溢れかえっている合同供養塔に納骨してもらう方が、にぎやかでいいでしょう。
一方、多頭飼いをしている人なら、うちの子だけが入るとしてもかなりの数になりますので、
むしろお墓を買った方がきちんとお参りができます。
火葬をしてお骨にしたあと、どこに埋葬するのかといったことを考えている間に、
愛犬のお骨上げの時間はあっという間にやってきます。

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